Bridges for International Communication
会話は相手がいてこそ成立します。それは、日本語であっても英語であっても同じです。自分と相手のペースが一致するからこそ、会話が成立します。
しかし、学習の初期段階では瞬時に次の言葉が出てこず、会話がスムーズに流れないということがしばしば見受けられます。
こういったことが続くと自信を喪失し、萎縮してうまく話せなくなってしまいます。こうなると、英語を学ぶことを断念してしまうことにも繋がりかねません。
初めは間違えても構いません。話をすることで自然と語彙力やフレーズが身につき、英会話にも自然に慣れるでしょう。
日本人が英語を発音する上でぜひ押さえておきたいのは、カタカナ読みをしていないかということです。
credit card(クレジットカード)を例に挙げてみましょう。credit cardはカタカナ読みで認識している方が多いと思いますが、実際には「クレディッカー」と聞こえるので、最初は何を話しているのか分かりません。
発音の違いは、正しい発音を覚え耳に慣らしていけば、聞き取れるようになりますが、日本人にとって、音の連結、音の脱落と英語特有のリズムは障害となってしまいがちです。
音の連結は日本語には無い特徴で、リエゾンとも呼ばれます。
例えば、Take it easy. (気楽に行こうよ) は、日本人的発音では「テイク イットゥ イージー」ですが、アメリカ英語では「テイキリーズィー」と聞こえます。
それは、英語は子音の後に続く母音と必ず連結して音が変化するからで、特にアメリカ英語の場合、tは単語の先頭に来ない場合、日本語の「ラリルレロ」に近い音に変化するので「リーズィー」といった音に変化します。
また、音の脱落についてですが、子音が連続すると、前の子音は必ず脱落します。
例えば、Sidney(シドニー)というオーストラリアの都市の場合、dn と子音が連続します。前の子音、d が脱落してSi(d)ney(シッニー)という発音になるのです。
この音の脱落も慣れる必要があります。
実際に、TOEIC 600点以上の中級レベルの方でも、LとRの発音の使い分けが出来ていない場合があります。
発音記号は全部で50個程度あり、必ずマスターしなければなりません。学習方法として最適なのは、発音・リズム・イントネーションといった英語の音声現象をすべて網羅しているCD付きの書籍ですが、現在インターネットでも発音記号を確認できますので、利用するとよいでしょう。
リスニングの教材や音声付きの英語の辞書でまず耳から覚え、繰り返し声に出してみることをおすすめします。
また、英語のリズムを身に付ける最良の方法として、洋画や洋楽の鑑賞があります。好きな作品を繰り返し聞き、口ずさむことで、英語に慣れるのでトーク力も身に付きます。
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